コロナ禍で経済が影響を受けるとはどのようなことか?
まとめ
- コロナ禍が2年間続くと多くの業種で、深刻なダメージを受ける
コロナ禍の影響を市場規模マップから考える
2020年04月07日、政府は新型コロナウイルスの感染防止のため、外出自粛宣言を行った。新型コロナウイルスの感染力は高く、ハーバード大学によると、2022 年まで、コロナのため、外出自粛を続ける必要があるのではないかという論文が出てきている。しかし、2022年までコロナ禍の影響があった場合、どの産業にどのくらい影響があるのかわからない。そして、産業ごとに受ける影響は異なる。この記事では、市場マップを用いて影響を受ける市場を可視化しながら、どの産業がどのくらいの影響を受けるか考えていく。
市場マップとは
市場の大きさを、ツリーマップを用いて可視化する手法。ざっくりどの業界がどのくらいの影響力を持つのか把握するのに適している。 例えば次のような図だ。
上の図だと、日本の産業では、自動車産業(67兆)が最も大きなウェイトを占めていることがわかる、次が建設(56兆)、不動産(43兆)、医療(42兆)の順になっている。背後の色は、前年から成長率を表している。緑はプラス、赤はマイナスになっている。
コロナウイルス発生からの市場への影響を考える
4/7に東京大阪福岡などの都市圏に外出自粛の要請が出された。その後、全国に拡大された。その時点で、多くの企業が営業の停止を行ったりテレワークに切り替えたりした。その影響で次の産業が影響を受けている。
水色で囲んだ業種が影響を受けていると考えられる。
業界 | 市場規模 | 雇用者数(調査年) |
---|---|---|
医療 | 42兆 | 320万位(2019年) |
外食 | 25兆 | 479万位(2014年) |
アパレル | 9.2兆 | 不明 |
百貨店 | 5.88兆 | 6万 |
風俗産業 | 5.68兆 | 不明 |
旅行 | 5.67兆 | 12万(2001年) |
鉄道 | 6.81兆 | 14万8千人(2018年) |
各業界への影響
- 医療への影響は、患者が増えているか減っているかまだわからない。不要不急の外出を避けるに、医療へのアクセスが含まれることも考えられ、減っている可能性はある。
- 外食への影響は甚大だ。売上が去年の半額になったや、9割減になったなど、大きな影響がすでにあると聞く。
- 旅行、鉄道は、訪日外国人の減少や通勤の減少、国内移動の減少によりすでに大きな影響を受けている。
- アパレル、百貨店、百貨店は食料品売り場以外は、売り場を閉めており、売上は激減していると思われる。
レファレンス
- 医療従事者統計 -- 平成30年版厚生労働白書 資料編 I 制度の概要及び基礎統計 2 保健医療 (2) 医療提供体制|厚生労働省
- 外食 -- https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini074j.pdf
- 旅行 -- コギト工房 旅行会社の規模
- 鉄道 -- 鉄道業界 従業員数ランキング(2018-2019年)-業界動向サーチ
追記
クレジットカードの利用履歴を比較したところ、全業種でダメージを受けている。
上にあるように、百貨店、居酒屋、ファミレス、鉄道旅客、航空、ホテル、映画館、遊園地で既に大きな影響を受けている。
永江さんの予測
コロナ後の世界
— Isseki Nagae/永江一石@「虎の穴」 (@Isseki3) 2020年4月13日
●リモートできるものはそのままになるためオフィスが過剰に
●飲食店、サービスの倒産爆増。サービス業の失業者多数
●賃貸の不動産オーナーでローン抱えた人たち爆死
●生活保護申請が百万単位になり受付がいったん停止される
●アメリカ経済が大不況のため輸出が大打撃
みたいな
不動産、自動車、建築に影響出始めたら相当きつそうだ。
ショーンKYさんのエントリー 私が雑にやったことを精緻にやってくださいました。